枕が合わない人が「枕を買う前」に必ずやるべきこと|原因は背中のこりでした
結論:枕が合わない原因は「枕」ではなく「背中の硬さ」の可能性があります
夜、布団に入っても
- 枕の高さがしっくりこない
- 首や頭の位置が定まらない
- なかなか寝つけない
このような悩みがある方はとても多いです。
しかし、それは枕の高さが原因なのではなく、背中の筋肉が張っていることで首のカーブ(前弯)が崩れている可能性があります。
なぜ背中が硬いと、枕が合わなくなるのか?
背中の筋肉が硬くなると、次のような連鎖が起こります。
- 背中が丸くなる(猫背)
- 巻き肩になる
- 顎が前に出る
- 首のカーブが強くなる
- 仰向けで頭の位置が安定しない
- 枕が「高すぎる」「低すぎる」と感じる
つまり、
どんな枕を使っても、体の土台が崩れていればフィットしないのです。

枕難民の方に共通する体の特徴
私は20年以上、マッサージ師として患者さんの悩みに寄り添ってきましたが、その中でもかなり多いのが
「夜、寝つきが悪い」というお悩みです。
特徴的なのは以下のようなケースです。
- ソファやリクライニングでは寝られる
- でも、夜ベッドに入ると眠れない
- 頭の位置が定まらず、1時間近くゴロゴロ
- 朝はスッキリ起きられず、日中も眠い
「枕が悪いのだろう」と考え、
オーダーメイド枕や高級枕を購入される方も多いですが、
数日は良く感じても、しばらくするとまた眠れなくなるという方が非常に多いです。
このような方の体を実際に触らせていただくと、ほぼ共通して
- 背中と腰の筋肉がガチガチに硬い
- 巻き肩
- 背骨の前後のカーブが強い
- 顎が前に出ている
といった特徴があります。
そして、この背中を中心としたこりを緩めてあげると、その夜から寝つきが良くなる方が本当に多いのです。
枕を買う前にやってほしいのは「背中をゆるめること」
もしあなたが、
- 枕を変えても眠れない
- 何個買っても合わない
- 朝起きると首が痛い
という状態なら、まずは枕ではなく、背中を整えることを最優先にしてみてください。
寝る前におすすめのセルフケア方法
① ストレッチポール
ストレッチポールの上に仰向けで数分寝るだけで、
- 猫背
- 巻き肩
とは真逆の姿勢を自然にとることができます。
これにより、
- 硬くなった胸
- 強くなりすぎた背骨のカーブ
- 前に出た顎の位置
が少しずつリセットされ、
首が自然な位置に戻り、枕が合いやすい状態に近づきます。

② フォームローラー(※腰に直接当てるのはNG)
フォームローラーはとても優れた道具ですが、
腰の下に直接持ってくることおすすめしません。
腰を痛める原因になります。
おすすめなのは、
- ふくらはぎ
- 太もも裏
をゆるめる使い方です。
下半身をゆるめることで筋膜のつながりを通して、
腰や背中の緊張が間接的にゆるんでいきます。


寝る前3分の「背中ゆるめ」で、睡眠は変わる可能性があります
- 枕を何個も買い替える前に
- 高価な寝具に投資する前に
まずは、
背中の筋肉をゆるめる習慣を3分だけ作ってみてください。
それだけで、
- 寝つき
- 首の違和感
- 朝の目覚め
が変わってくる方は本当に多いです。
最後に(ポイントまとめ)
✅ 枕が合わない原因は「背中のこり」の可能性が高い
✅ 背中が硬いと首のカーブが崩れ、枕が合わなくなる
✅ ストレッチポール+フォームローラーが有効
✅ 枕を買う前に「背中をゆるめる」
注意点
本記事は医療行為や治療を目的としたものではなく、日常生活におけるセルフケアの補助として、20年以上の施術経験をもとに紹介しています。症状が強い場合は医療機関をご利用ください。


