スマホを見ながら食べると太る?ダイエットに逆効果な3つの理由
「何かをするとき、常にスマホを見ながらじゃないと落ち着かない」
そんな感覚、ありませんか?
実はこの “ながら食べ”の習慣こそが、ダイエットがうまくいかない大きな原因 になっている可能性があります。
スマホをワンタップすれば、
役に立つかもしれない
面白いかもしれない
そんな情報に一瞬でアクセスできる時代です。
私自身もその一人です。
洗濯物をたたみながらYouTube。
洗い物をしながら音声配信を聞く。
ウォーキング中に音声学習をする。
ちなみにこの文章も、実は歩きながらスマホの音声メモで下書きをしています。
こうした「ながら行動」は、人生の質を高める場面も確かにあります。
しかし――唯一、やめた方がいいのが「食事のながら視聴」です。
なぜならこれが、ダイエットの成功を確実に遠ざける習慣だからです。
ながら食べが太りやすくなる“本当の理由”
「食事なんて、どうせ口に運ぶだけなんだから
動画でも見ながら食べた方が得だろう」
そう思いますよね。
ですが、脳と体はそうは働きません。
スマホやテレビを見ながら食べると、脳の注意は “映像” に奪われます。
その結果――
- 噛む回数が減る
- 満腹感を感じにくくなる
- 無意識に食べ過ぎる
という状態が起きます。
これは「マインドレス・イーティング(無意識摂食)」と呼ばれ、
複数の研究で 摂取カロリーが10〜30%増える ことが分かっています。
スマホを見ながら食べると満腹中枢が働かなくなる仕組み
満腹感は、主に以下で決まります。
- 噛む刺激
- 胃の伸び
- 血糖値の上昇
- レプチンなどの食欲ホルモン
しかし、スマホを見ながら食べると
「食べることへの集中」 が著しく下がります。
すると、
- 脳が「まだ食べ足りない」と誤認する
- 実際には足りているのに、さらに食べる
- 食後に「なぜか満足していない」
という現象が起きます。
これは意志の弱さではなく、脳の構造上、ほぼ避けられない反応です。
ながら食べは消化・栄養の吸収効率まで下がる理由
さらに問題なのが、消化と吸収の質まで落ちることです。
食事に集中していると、副交感神経が優位になります。
これは「消化モード」の神経です。
ところが、
- スマホ
- SNS
- 動画
- ニュース
こうした情報は、交感神経(緊張モード)を刺激します。
すると――
- 胃腸の働きが鈍る
- 消化酵素の分泌が減る
- 栄養の吸収効率が下がる
という状態になります。
つまり、せっかく選んだ良い食事も“効きにくくなる”のです。
友人や家族との食事はなぜ太らないのか?
ここで誤解してほしくないのが、
- 友人との会話
- 家族との団らん
- 子どもとの楽しい時間
これらは ながら食べとはまったく別物 だということです。
温かいコミュニケーションは、
- 副交感神経を優位にする
- セロトニンを分泌させる
- 消化吸収を助ける
という、まったく逆の作用を持っています。
スマホはNG、
親しい人との会話はOK。
ここははっきり分かれます。
スマホを完全にやめられない人のための現実的な対策
ただし、ここまで日常に入り込んだスマホをいきなり食事中にやめるのは難しいかもしれません。
だから、徐々に慣れていきましょう。
まずはこのどれか一つでOKです。
- 最初の5分だけはスマホを触らず食べる
- 朝食だけは“食事に集中する”
- 一口ごとに箸を一度置いてみる
これだけでも、満腹感はかなり変わります。
【まとめ】ながら食べがダイエットを遠ざける理由
- ながら食べは摂取カロリーが10〜30%増えやすい
- 満腹中枢が正しく働かなくなる
- 消化・栄養の吸収の効率も下がる
- スマホはNG、親しい人との会話はOK
- 完璧を目指さず「少しだけ意識」で十分
もし今、
- 食事に気を付けているのに痩せない
- なぜか満足感がない
- 間食が止まらない
そう感じているなら、
まずは “食事中にスマホを伏せる”ことだけ 始めてみてください。
それだけで、
- 食事の満足感
- 食べる量
- 体の反応
は、確実に変わり始めます。
注意
※本記事は一般的な健康管理を目的とした情報提供であり、
特定の疾病の診断・治療を目的としたものではありません。
糖尿病、腎疾患、脂質代謝異常などの持病がある方は、
必ず医師または管理栄養士にご相談のうえ、判断してください。


